2015年7月27日月曜日

CHAOS;CHILD 正統進化した「傑作」科学ADV

PS4版で初プレー。リアルが忙しくてALLクリアまで1ヶ月かかってしまいました。
思うようにプレー時間が確保できずかなり途切れ途切れの進行でしたが、どの一瞬を切り取っても本当に面白く、平日夜更かししないように自分を制御するのが大変な毎日でございました。

私が思っていることは、ファミ通さんに掲載されている以下の記事でほぼほぼ網羅されちゃっているので、ひとまず先にその記事をご紹介w

『カオスチャイルド』インプレッション――警戒するほど高いところからワナに突き落とされる傑作アドベンチャーゲーム - ファミ通.com

 『カオスチャイルド』は“あの作品”を越えたのか? 担当ライター座談会 - ファミ通.com

座談会の記事は、おふたりともカオスチャイルドが、科学シリーズADVがお好きなんだなというのが紙面から凄く伝わってきます。今なら分かる、分かるぞおお。
記事中に特にネタバレとかはないので、未プレーの方も是非に。

【ざっくり概評】
シュタゲや古く遡るとEver17とかと同様、みんなに遊んでほしいなと強く思う一作になりました。
シュタゲを越えた越えないの話をするのはそもそも土俵がちょっと違うしナンセンスだと思いますが、どちらが好きかと言われれば私はカオスチャイルドと答えます。

私がゲームに対して好意的な評価をする場合、殆どの場合で「良作」という表現を使います。
私は気に入ってる、でもあなたにとってどうだかは知らないよというある意味逃げ、保険をかける意味でいつもそう書いています。
でも、本作については「傑作」と言い切ってしまっていいんじゃないかと思っています。
それだけ完成度は高いと思うし、ぜひ知ってもらいたい一作。

さすがに「神」とまでは言えませんけどね。神という表現自体好きじゃないし。

 

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生徒会長でみんなの姉御肌、主人公にとっても姉貴分の乃々。世話やきまくり
頼りになるお姉さんタイプでありながら、「可愛い」ラインもしっかり抑えているというか。
いいキャラですよね。それだけに共通ルートの終盤と、乃々個別ルートの展開は衝撃的でした。

 

【続編であるということ】
カオスヘッドの6年後を舞台とした直接続編の本作、システム面やUI等の進化も非常に好感触でしたが、カオスヘッドで起こった連続猟奇殺人事件が再来し、主人公がその足取りを追いかけていくうちに自身が巻き込まれていく構造は、色んな意味でこれまでの積み重ねをうまく利用していて、唸ったものでした。
今作の連続殺人の実行犯が誰なのかというのはある程度早い段階で推測できますし、その裏にいる人物の目的についても前作カオスヘッドを遊んでいると見当が付いてしまったのですが、そこから更にどんでん返しが2回ぐらいあって、騙されたーヤラレター感が続く、いい意味で予想を裏切られまくる展開でした。

ありがちにならないという点では、すべての終りとなるTRUEルートの最後も驚きでした。
何に驚いたかはネタバレになっちゃうので書けないですけど、全て解決してハッピーハッピーとはならない静かな終わり方が、凄く印象に残りました。

 

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みんな大好き雛絵ちゃん!!

冒頭に上げたファミ通さんの記事で彼女を「開発スタッフが一番プレイヤーに萌えさせたかったんじゃないか」と評していたのが、悔しいけど凄く納得できてしまった。術中はまりまくり。
乃々は絶対的姉として、世莉架は幼なじみとしてゲーム開始時点で強固な関係が気づかれている所に、彼女とは一から関係を構築して想いを通わせたところが、心くすぐられたのかななんて思ったり。わかりやすく可愛いキャラですしね。
早くらぶCHUCHU出して! お願いします千代丸様5pb様。

 

【もうまとまらない】
このゲームすげえ!と思う点はいくつもあるのですが、コレ以上どこから何書きゃいいかわからなくなってきたので、ひとまずはこの辺りで。
私はPS4で遊びましたが、PSVitaやPS3でも発売されてますし体験版も出ていますので、何はともあれ触ってもらいたいですね。
先に書いた乃々ルートの件とか、特に書きませんでしたが「非実在青少女」のシーンとか、頭をガツンと殴られ、今まで見ていた世界があっけなく崩れるような衝撃を受けた場所が4箇所ほどあったのですが、ぜひぜひ同じ体験を味わっていただきたく。

本作含め科学シリーズADVは他に替えが効かないタイプのゲームだと思っていますし、こういうゲームならではの傑作に巡り会えると、30過ぎたいいおっさんになってしまいましたけど、ゲーム続けててよかったなぁと心底思います。